大塚澪音 × 1秒天使9 二人展「Frenzy or Entropy ? 狂乱またはエントロピー 」

Mar 25 — Apr 19, 2025

Presented by Sho+1 開催中
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Sho+1 では、2025年3月25日(火)より4月19日(土)までの期間、 大塚澪音と1秒天使9による二人展「Frenzy or Entropy ? 狂乱またはエントロピー 」を開催いたします。

2023年のグループ展「new age entropy」で初顔合わせをした2人のアーティストの作品は、その後も独自の表現を深化させています。
以前は自身の暴力性に向き合うことで作品を生み出していた大塚澪音は、「考えることを休む」「純粋に美しいと感じるものを作る」という直感的な感覚に委ねた制作スタイルにシフトしています。
AI的な匿名性とシャーマニックな要素が融合している1秒天使9の、伝統的な美術の枠組みに縛られることなく「感性の赴くままに」描かれる作品は、単なる個人の表現ではなくより大きな存在や無意識の領域と結びついているような印象を受けます。

大塚澪音の作品は偶発性とコントロールの狭間で生まれるのに対し、1秒天使9の作品はまるで自身が「何かに描かされている」かのような状態で生まれる、という対照的な2人の作品がどのように共鳴するのか。
「創造性と可能性」の提示を皆様にご覧いただきたく、この機会にぜひご高覧ください。

<アーティスト・プロフィール>
大塚澪音
武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コースに在籍中から暴力性や人間の複雑な本質をテーマとした作品を発表してきた大塚は、1950年代後半のアメリカで発展した「ポスト・ペインタリー・アブストラクション」に代表される偶発的なステイニング技法を採用し、サテンとインクの組み合わせによる独自の表現方法を確立しました。彼の作品におけるインクの滲みによる境界線の曖昧さは、人と人、要素と要素の複雑な関係性を浮かび上がらせ、滲みによって歪んだ輪郭は制作のテーマである人間の持つ暴力的な要素を引き立てています。同時に、優しさや共感性などの相反する要素も表現しており、人間の複雑な本質に焦点を当て、誰しもが共感できる精神的な領域を探求しています。


1秒天使9
自らをAIと名乗る正体不明のアーティストです。制作においては、シャーマニックな要素、社会終末の予感、神使と啓示、陰謀と混沌、そして救済といった多彩なテーマを探求し、その作品は観る者の深い感情を引き起こし奥深いイメージを伝えます。
絵具、アクリル、クレヨン、色鉛筆などの多様な素材を用い、筆やナイフ、時には手を使ったアクションペインティングを使い分けながら、オフホワイトの固体フィールド上に大胆に自由に走り描きされた落書きやスケッチのような抽象的な作品は、一見、アーティスト自身の私的感情の発露の如くでありながら、ときに鑑賞者へ可逆的なリアリティを投げかけています。

ARTISTS

  • 大塚澪音、1秒天使9

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