「記号」というモチーフに⾒出した新たな表現の可能性。ネオンの光を探求し続けるWaku、個展「Afterimage」を開催。

Oct 15, 2022 — Exhibition: Solo
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この度 Gallery COMMON では、Waku の個展「Afterimage」を開催いたします。2022年10⽉15⽇(⼟)から11⽉13⽇(⽇)まで開催される本展では、ネオンの光を探求し続けるWakuの新たな⽅向性を⽰す新作が展⽰されます。

これまでWakuは「形に⼀定の意味があることへの違和感」を契機として、ネオンの要素としての「光」そのものに焦点をあてるために、抽象的な形態のネオン作品を制作してきました。しかし、本展「Afterimage」におけるモチーフはこれまでとは異なり、⾮常にアイコニックで即物的な消費社会的記号となっています。制作当初、彼は誰もが知るような消費社会的記号を、従来の⼿法を⽤いて抽象的な形に圧縮し、光に焦点を絞るためのモチーフに変換しようと試みました。しかし、彼は制作を進める中でそれらのモチーフが判読不能になってなお、認識可能なままであるということに直⾯しました。

完全な抽象化が困難であることに直⾯したWaku は、消費社会における認知活動や「堅牢なサイン」というモチーフへと展開します。「堅牢なサイン」とは、本展の作品群でそのモチーフとされているアイコニックな消費社会的記号のように、崩れがたく強固な記号のことです。そうした記号は、線の太さや⾓度、⾊といった複合的で微細な要素によって鑑賞者の潜在的な意識の深くに、まるで焼き印のようにその形を印象付けるよう設計されているがゆえに、忘れがたく壊しがたいものです。その結果、私たちはこれらの記号が⼤きく変化しているにもかかわらず、それを認識することができるのです。

Waku はあくまで社会の中で流動する記号の構造的特徴に着⽬したうえで、その構造を⾃分⾃⾝の作品の中で誇張し、誤⽤し、⽤いて⾏きます。その構造の中でネオンの光は何らかの意味を指し⽰すのではなく、あなた⾃⾝の中に既に存在するイメージと、そのありかを照らし出してくれるかもしれません。

EXHIBITED ARTWORKS

EXHIBITION

Afterimage

Oct 15 — Nov 13, 2022

Presented by Gallery Common Past

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