国立新美術館での個展も好評だったタムラサトルの展覧会が東京と大阪で開催決定。
このたびTEZUKAYAMA GALLERYとMAKI Galleryではタムラサトルの個展「ワニがまわる理由(ワケ)は聞かないでほしい」を共同開催いたします。
本展では、今年6月に国立新美術館(東京・六本木)*1 で好評を博した同作家の個展に続き、タムラが30年近くにわたり制作を続けてきた代表作「まわるワニ」 シリーズに焦点を当てます。大阪・南堀江と東京・表参道の2会場で合計1,000頭以上のワニが回転し、彩りと動きの爆発が、鑑賞者を非現実的なダイナミズム で包み込みます。タムラのワニは電動の機械装置にも関わらず、作家自身の手で一つ一つ形成され、ユニークな名前を付けられることにより、独特な温かみと 個性を有します。
作品そのものの意味性・目的性を徹底的に排することをテーマに制作をしてきた、タムラサトルの原点とも言える「まわるワニ」の過去作から最新作までが一堂に会する機会となりますので、是非ともご高覧下さいませ。
[アーティスト・ステートメント]
ワニがまわる理由は、聞かないでほしい。
大学3年の秋「電気を使った芸術装置」という課題がありました。電気に関する知識がなく未経験の分野だったため、かなり困惑しました。プラン発表の前夜、 朝起きて最初に思い描いたものを作ると決めて就寝。翌朝、なぜか「ワニがまわる」という絵が浮かび、それを作ることにしました。
それは、4.5メートルのワニが毎分30回転(1994年当時)する作品で、そのわけのわからなさに、自分で作ったにもかかわらず、何か得体の知れない物に出くわしたかのような、強烈な興奮を覚えました。この時、初めて作家になるということを強く意識しました。
その後、なぜ「ワニがまわる」のか、意味を考えながら、作り続けました。その結果「ワニがまわる」ことに意味があるのではなく、「よくわからないが、なぜかワ ニがまわっている」という不可思議なこの状況こそが、作品の面白さの本質であることに気づいたのです。
「なぜ、ワニがまわるのか」という問いに、答えはありません。この大きな疑問を、そのまま疑問として持ち帰ってほしいと思っています。
タムラサトル
EXHIBITION
ARTISTS
VENUE
- URL
- https://www.tezukayama-g.com/
- 住所
- 大阪府大阪市西区南堀江1–19–27 山崎ビル2F
- Tel
- 06 6534 3993
- 開館時間
- 12:00 — 19:00
- 休館日
- Sun・Mon・Holiday
- 入館料
- 無料
NOTES
※東京会場(MAKI Gallery)は会期が異なりますのでご注意ください。