RE:WEAR / RE:WOR(L)D <アートと古着が編む、記憶の再発見>
May 10 — 25, 2025
作品を手がけるのは、個性豊かな4人のアーティストたち。それぞれのアートと、時を重ねた古着が出会うことで、「思い出」「感情」「個性」が重なり、新しいストーリーが生まれます。
HYKRXのグラフィティが放つエネルギー、isayamaxのきらめくキャラクター像、Hana Kwonの“ナナ”の想像の世界、Backside works.のヒロインたち——それぞれの世界観が、古着という“もうひとつの時間”と重なり合います。
彼らの作品は、古着のTシャツというキャンバスにシルクスクリーンで丁寧に刷られ、新たな命を持って生まれ変わります。それぞれが唯一無二。
古着は、誰かが過ごした時間や物語がつまった「もうひとつの作品」。アートと重ねることで、服はただのファッションではなく「語りかける存在」となり、アートもまた「着られるもの」へと変化していきます。あなたがふと袖を通すその一着に、あるいは目の前の絵に、誰かの記憶や、あなた自身の物語が重なるかもしれません。
皆様のご来廊をお待ち申し上げております。
【HYKRX / ヒャクラク】
90年バンドフライヤーから始まり、ミューラルからキャンバスまでをステンシル型紙とスプレーで描く人
【isayamax / イサヤマックス】
1982年 福岡生まれ。
デザイン専門学校を卒業後、約10年間にわたりデザイナー・イラストレーターとしてキャリアを積む。
2015年よりInstagramでオリジナルイラストの投稿を開始し、本格的に作家活動をスタート。
2019年には東京・原宿と大阪・梅田で個展を開催し、2021年「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2021」より現代アートの世界へ。
isayamaxの作品は、自身の青春期である90年代のカウンターカルチャーと、そのルーツとなる70年代の時代性・文化を背景にしている。美人画やイラストレーションと密接に関わりのある70年代の少女漫画やキャラクター文化を発端とする“カワイイ文化”は、90年代の渋谷ギャルや原宿デコラを経て、現代のSNSや多様なポップカルチャーへと連続している。
isayamaxは、その“ドメスティックなカワイイ文化”の文脈を独自に再構築し、イラストレーションの技術を駆使して現代に昇華。懐かしさと新しさが交錯するビジュアル表現で、世代や国境を越えた共感を生み出す。
【Hana Kwon / クォン・ハナ】
1990年、韓国生まれ。
米国のアート・センター・カレッジ・オブ・デザインを卒業後、率直な感情や思い出を表現し、アーティストとしてキャリアを積む。
クォン・ハナの作品は、記憶と感情の可視化を通じて、一瞬の出来事が永遠の思い出となることをテーマとしている。
言葉では表現しにくい率直な感情や内面の葛藤を捉え、作品に登場するもう一人の自分である「ナナ」を通じて新たな自分と向き合う。この創作行為は、自分自身の安定と秩序を見つける旅であり、彼女にとって絵を描くことは、内面を整え、自己を探求するプロセスである。
【Backside works. / バックサイドワークス】
Backside works.は、顔だけではなく本名も性別も年齢も顔も明かしていない、福岡出身アーティストだ。
Backside works.は、作品を見る観客を主人公と思い、その観客と一緒に物語を作るヒロイン(小説や映画の女性主人公)という可愛い女の子を描き、ヒロインと共に自分の物語を想像してほしい、そんな想いで作品を制作している。
当然のように、幼い頃から日本のオタク文化やストリート文化に憧れ影響を受け、技術面でも日本のアニメや漫画、グラフィティアートの要素を取り入れたペインティング、シルクスクリーン、ペン画、スプレーペイントなど、様々な素材を使用して描いている。
ARTISTS
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Backside works.
VENUE
- URL
- https://www.shartproject.com/
- 住所
- 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3丁目20−9 WAVEビル 3F
- Tel
- 03-6278-7970
- 開館時間
- 12:00 — 19:00
- 休館日
- Sun・Mon
- 入館料
- 無料