現在ガザ北部の深刻な人道危機の中、困難な生活を送る映像作家・写真家Amer Nasserさんを支援するための展覧会『GAZA.SIGNAL OF LIFE』『パレスチナ刺繍帯プロジェクト』を、3月31日(月)から4月25日(金)まで、日本外国特派員協会にて開催します。
4/2にはガザ出身で日本在住のハニン・シアムさんの生の声を聞くことができるオープニングイベントを開催します。
アメルさんは爆撃により自らの表現手段であるカメラや コンピュータを失いました。爆撃と飢餓の中、手元に残されたスマートフォンで日々の映像や写真を ソーシャルメディアで発信しています。世界に向け発信される映像は、インターネットが繋がりにくい ガザからのアメルさんの生命の信号そのものです。彼の作品は、厳しい現実の中で生を営む人々の様子 を静謐に捉えています。その信号を受け取った私たちは、それを世界に広めたいと考えています。
本展示では「パレスチナ刺繍帯プロジェクト」の協力を得て、パレスチナと日本の文化的な交流を紹介します。
4月2日オープニングイベント
4/2(水)18:30よりオープニングイベントを行います。
アメルさんのショート動画映像上映と、ガザ出身で日本在住のハニン・シアムさんがスピーチをします。2人の当事者によって
ガザの今を写す写真と、言葉を聞く貴重な機会ですので是非ご参加ください。
ご出席の方のお申し込みはフォームよりお願いいたします
https://forms.gle/Q1Wkc8LbxeMavvsp8
※申し込みフォームで得た情報は、お席のご用意と人数把握以外の目的では使用いたしません。
18:00開場
18:30スタート
アメル・ナーセルショート動画上映
ハニン・シアムさんスピーチ
質疑応答
20:00歓談
20:30終了
パレスチナ刺繍帯プロジェクト
パレスチナの難民キャンプ・農村の女性たちとパレスチナの伝統刺繍で帯を制作・販売することによる経済的な自立支援・文化継承活動、パレスチナ刺繍の学術研究・普及の活動、チャリティ(ファンドレイジングなど)の支援活動を行うプロジェクト
ARTISTS INFORMATION
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アメル・ナーセル
Artist
b. 1991アメル・ナーセル
1991年、ガザ出身のパレスチナ人写真家・映画監督。パレスチナ難民の現実や、ガザにおけるパレスチナ人の政治的・社会的・経済的状況を描いた映画を製作・監督するほか、UNRWA(パレスチナ難民のための国連機関)チャンネルのプロデューサーを務める。
ドバイ国際映画祭やアレクサンドリア映画祭に出品された『Sara』(長編、2014年)や『Gaza Small Studio』(2015年)など、ドキュメンタリー映画やフィクション作品の製作・監督を手がける。2016年、プロデュース作品『Paper Boat』がパリのアラブ世界研究所で開催されたPalest'In&Out Festival(パリ初のパレスチナ現代美術フェスティバル)で最優秀作品賞を受賞し、パリにあるアーティストのための施設「シテ・アンテルナショナル・デザール」でのレジデンスを獲得。助監督を務めた短編映画『Condom Lead』(2013年)は、カンヌ国際映画祭に正式出品。
ガザの" Red Carpet Film Festival for Human Rights"のメンバーでもあり、アラブ&ターザン・ナセル監督と度々コラボレーションを行っている。フランスのCNC(国立映画映像センター)とヨーロッパの映画支援基金Eurimagesから援助を受けた彼らの次回作 『Once Upon a Time in Gaza』(2024年)の脚本を担当。また、ナセル兄弟による映画『About Yakeen』(2026年)の共同脚本家でもある。2023年、パリのアラブ世界研究所で開催された"What Palestine Brings to the World"展に写真作品が展示された。
EXHIBITED ARTWORKS
EXHIBITION
ARTISTS
VENUE
- URL
- https://www.fccj.or.jp/exhibition
- 住所
- 東京都千代田区丸の内3-2-3丸の内二重橋ビル5階
- Tel
- +81 3211 3161
- 入館料
- 無料