Naturalized Species

Apr 6 — May 6, 2022

Presented by ISETAN THE SPACE 開催終了
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少し前に、日本の沖合から流された海洋生物が、何年もかけてアメリカ西海岸に辿り着いていることを、米 オレゴン大学などの研究チームが明らかにしていました。『サイエンス』に発表された論文によると、貝類やイソギンチャク、カニなどの生物種が、東日本大震災の津波で発生した大量の漂流物にのって、アメリカ大 陸にまで到達したというのです。漂着物から見つかった生物は分かっているだけでも300種近く。これは 漂流物のなかで生物が共生する生態系が生まれ、少なくとも3回の世代交代を経験して生息し続けたことを意味します。

「Naturalized Species」と銘打った今回の展示では、帰化植物を中心に、様々な因果関係によって日本に自生した生物をモティーフに選んでいます。長い時間をかけ、新しい土地に定着する様を紐解いていくこ とは、あるいはパンデミック以降の現代社会に向き合う上で大きなヒントを与えてくれるかもしれません。

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