「Eudaemonia」

Aug 24 — Sep 22, 2024

Presented by Gallery Common 開催中
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Gallery Commonでは8月24日から9月22日まで、石井佑果、大﨑土夢、岡野智史、海沼ちあき、ゴリラ・パーク、須田日菜子、土屋裕央、南谷理加、半田颯哉、丸山太郎、村松朋広、渡邊涼太(50音順)によるグループ展「Eudaemonia」を開催いたします。

「Eudaemonia」(ユーダイモニア)とは、ギリシャ語で《幸福》という意味をもつ、アリストテレスが唱えた「善き人生」という哲学用語です。これは、特有の能力を活かした方法で生きることが、 自身にとって本当の《幸福》な状態につながると説いたものです。

本展は、社会がますます複雑化するなかで、どこか軽やかで、ときにユーモラスな視点で反応する12名の多様なアーティストたちによる、好奇心と知的探求に満ちた展覧会です。

アリストテレスがこの《幸福》について説いてから、およそ2,400年あまり経った現在、この哲学はどこか時代遅れにも感じられます。アリストテレスが《幸福》を妨げるとして警鐘を鳴らしたもの「お金」「名声」「権力」「快楽」等は、いまではすっかり私たちが崇拝しているものです。 これはエゴと混沌が渦巻く世界で、この哲学そのものが無意味になってしまったという見方もあるでしょう。

不条理な世界で《幸福》に到達することは難しく思えてきます。それでも、自分と世界の可能性を見つけたいという願いこそが、芸術表現の原動力になっているのです。もしかしたら、私たちの表現活動への姿勢はぐるりと一周して「なぜこれを作るのか」という原点に立ち返っているのかも知れません。

本展の作品は、素朴さと皮肉、ナラティブとナンセンスの境界線上に位置します。断片的でシュール、奇妙でユーモラス、不満を抱きつつも希望に満ちており、現代の複雑な感情を反映しています。時代は変わっても、紀元前350年の古代の芸術と同じように意味と充足を求めているのです。

では、本展の作品は《幸福》とどう関係しているのでしょうか?各アーティストが独自にこの問いに答えています。この展覧会でその答えを見つけ出していただければ幸いです。

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