Quest[ion]
Sep 27 — Oct 13, 2025
陶芸家・安井ちさとの個展を開催します。安井は「身体と造形の関係性」を出発点に、陶芸という領域を越えた表現を探求してきました。
素材との直感的な対話を通して、言語化される以前の感覚や身体の記憶を掬い上げることで、作品は器や彫刻の枠を超えた存在感を放ちます。彼女にとって制作は(居場所)を探す行為でもあり、触れること・組み合わせることによって生まれる形態は、作家自身と観者を結ぶ路(みち)となります。
今回共有された作品群からも、そうした探求が見えてきます。畳の上に連なる重量感あるパーツ、層を重ねた堆積のようなオブジェ、土肌の粗さを残した塊、あるいは赤土に刻印された記号的なモチーフなど、いずれも素材の声を聴きとりながら「まだ見ぬ地図」を形にしようとする試みであります。
展示空間は「冒険の入り口」として立ち上げられ、観者自身が未知の地図を心に広げる場となります。そこでは作品と対峙する体験そのものが、新たな路を描く行為となるでしょう。
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◆Statement/ステートメント
今回の個展のテーマは、「Quest(冒険)」、「Question(問い)」。 DIGINNER GALLERY さんでの個展が決まってから私の中で何かが頭をもたげて蠢き始めて。 それはしばらく自分の中で距離を取っていた感覚。「遊ぼう」「冒険行こう」っていう声。「大人」の仲間入りをして久しい私。いろんな人と関わりお仕事をするようにもなり、子供 たちが生まれて親にもなった。 毎日予定がある、締め切りが合って、目的地がある。やるべきことをこなす、進むべきルー トを進む。そうして今日が終わり、一週間、一か月が過ぎる。場所から場所の移動は Google map で案内されるまま。スケジュール帳に書かれた予定はクリア。それはそれで気持ちがいい。 でもなんかそれは、上手く行っているようで誰でも辿れる安全な道の様な気もしていた。 舗装された道を行くのでなく、寧ろ道のないところに道を見つけたいなと思った。 誰もしらないルートで、Google map ではたどり着けない場所へ行きたい。
昨年山梨での個展を終えてひとつ山を越え、そこから約1年たった今,私は自分らしい道を 少しずつ作れるようになってきた気がします。丁度いいタイミング。 今回の個展。立ち上げたい空間は、冒険の入り口。辿り着く先も、その先に何があるのかも わからない未知の地図みたいな場所。 多分この入り口は、訪れた人自身に繋がるもので、 「未知の地図」は訪れた人自身の中に広がっていく。 思い出したいのは、何もない場所でも好き勝手に想像を広げて無いものを在る様に、「ごっ こ遊び」できたあの感覚。 その感覚ってやっぱり大切だと思うから。“正解の世界”に風穴をあけて、この世界の“わけ わからなさ”そのものを心底楽しむために。
ARTISTS
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安井ちさと
VENUE
- URL
- https://diginner.com/
- 住所
- 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-11-2
- Tel
- +81 3 6421 1517
- 開館時間
- 11:00 — 19:00
- 休館日
- Mon
- 入館料
- 無料
- 備考
- 展示会によっては休廊日が異なる場合もございます。 詳しくはホームページをご覧ください。展示会最終日は撤収のため17:00迄になります。