MAKI Gallery / 表参道, 東京 では、塔尾栞莉の2度目となる個展「あって ない / Atte nai」を、6/25（土）より開催します。本展では、弊社専属作家である塔尾の新作15点を発表いたします。

昨年、塔尾は生まれ育った故郷である大分に戻ってきました。8年ぶりに故郷で過ごす中で、作家はかつて訪れた場所の多くが今はもうなくなっていることに気づきます。見慣れていた景色の変化は時の流れを感じさせ、塔尾に記憶や姿かたちあるものの存在をより深く意識する機会を与えました。

塔尾は記憶のもつ儚さやつかみどころのなさ、喜びや悲しみといったあらゆる性質に焦点を当て、記憶の断片一つ一つを解きほぐし再構築していくことを自身の芸術実践の軸としています。幼少期の写真やホームビデオの映像などの記録媒体と記憶を照らし合わせ、作家にとって大切な一瞬の光景を描いています。