Kanna Takase Solo Exhibition 'ほしにためいき'

Apr 1, 2023 — Exhibition: Solo
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このたび、イムラアートギャラリーでは高瀬栞菜の個展「ほしにためいき」を開催いたします。

高瀬栞菜は1994年大阪生まれのペインターで、2020年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程修了後、京都を拠点に活動しています。イムラアートギャラリーでの初個展となる本展では、約10点の新作絵画を展示いたします。
 
高瀬は通常絵画を制作する際、日常の中で気になる物や事などを日々メモに残し、言語化した上で、その言葉を基盤にして画面を作ります。人間の内包されている感情や、コミュニケーションでは見透すことができない内に秘めているものなどを動物や植物、モノに置き換えながら、ポップに描きギャップを持たせる事で、不穏でありながらユーモラスな物語を探っています。

画面には、牙や爪を持つ犬やトラなど、擬獣化された人間が頻繁に登場し、動物やモノ、植物といった人間以外のモチーフで人間の関係性が描かれます。複数の登場人物たちは、時に横に並び、時に抱き合い、互いを支え合う存在に見えますが、その一方で、鋭利な爪やくちばしなどで、傷付き傷付けられてしまう、もどかしさを感じさせるような絶妙な距離感と関係性でもあります。また、画面の中に登場するモチーフのサイズ感や質感は解体されて独自に描かれており、絵画という特別な物語の世界観を効果的にしています。

作家は、他人と関わる事で揺れるコントロールできない人間の感情に興味があり、様々な感情が気づかないうちに生まれては消えることを繰り返す、この感情のサイクルが生きているということなのかもしれないと日々思う、といいます。

本展によせて

 劇的な悲劇でもなく、よくあることで片付けられてしまう痛み、けれど確かに痛みを感じていること。生活の中で人との関わりの中で、押し殺した言葉、ぐっと息を詰めたこと、受け入れたはずなのにずっと心に残る蟠(わだかま)り。繰り返す暮らしの中で誰に聞かせるでもなく不意にためいきが出てしまうようなことを主にテーマにして描きました。

高瀬栞菜

EXHIBITED ARTWORKS

EXHIBITION

ほしにためいき

Apr 1 — 22, 2023

Presented by imura art gallery Past

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