守山友一朗 個展 「Behind the Window」

Feb 10, 2024 — Exhibition: Solo
SHARE

2024年2月6日(火) より、 守山友一朗の個展「Behind the Window」を開催致します。

アーティストと仕事をする、あるいはアートと生きる醍醐味の一つに、作家の見ている世界、世界の見方を知る、ということがあります。

展覧会の間の一月ほど、いつも私はサロンで作家の作品に囲まれて過ごすことになるのですが、作品と過ごす時間が経つにつれ、その作家の作品にあるような景色、風景、空気が世界に在ることに気づくようになり、まるで作家の視線を追っているかのように、世界を新たに感じる触覚とでもいうようなものを手に入れていきます。

こうした視線の共有ができる人のことを、私はアーティストと呼び、中でもその視線が光の方を向いている方と一緒にお仕事をさせていただいたり、コレクションをしたりしているような気がします。

守山はその意味で言えばまさしく私の思うアーティストであり、例えば彼のそれは、水面のきらめき、テーブルの陽だまり、頬に落ちる影、窓辺の花瓶、ガラスのティーポットに映る窓などの日常にありふれた景色、その一瞬のきらめきであることが多いのですが、それまで意識せずにいたそうした景色に”気づく“ことが増え、水面のきらめきやテーブルに落ちたワイングラスの影を指差しては「あ、守山友一朗」と、世界の中に彼の視線を見つけ、やがてそれは自分の視線と溶け合っていきます。

作品が生き続ける、アートと共に生きるということには色々な意味があると思いますが、 私にとっては、世界の中に作家の見ている世界を持つこと。そして、それが少しの他者性と共に自分のものとなっていくことであり、それはとても不思議で幸福な日々で、私がこの仕事を続けている一番の理由と言えるかもしれません。

今回の展覧会では、守山が描く窓のある景色を、窓のない小さな画廊でご覧いただきます。 これからの約一月、そしてこれからの人生もきっと、私は窓を見つけるたびに、どこかで守山の作品を想うのでしょう。

展覧会をご覧いただく皆様も、もしかしたらきっと。

EXHIBITED ARTWORKS

EXHIBITION

Behind the Window

Feb 6 — 24, 2024

Presented by SCÈNE Past

ARTISTS

VENUE

NOTES

※個展開催期間中は木曜日・土曜日のみ一般公開(それら以外の曜日はご招待制・ご予約制)

ORGANIZERS