fragments of memory 2

Aug 1 — 29, 2020

Presented by MAKI Gallery Past
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このたび、MASAHIRO MAKI GALLERYでは、塔尾栞莉の初の個展を行います。

塔尾栞莉は、両親が写した幼いころの自身の写真や、自分で撮りためた画像をモチーフに、「記憶」の劣化と歪をキャンバスに写し取る作品を制作しています。
私たちの記憶は、とても曖昧で儚いものです。また時折、思い込みによってねつ造したり変更したりすることもあります。写真にマスキングをして小さな矩形ごとにキャンバスに写し取る作業は、周囲のブロックとは別々のタイミングで写し取られるため、色彩や形の歪を生じることになります。あるいはデジタル画像の劣化によっておこるブロックノイズをも思い起こさせます。
記憶の特性をそのまま制作方法に還元し、作品として成立させる塔尾にとって、記憶は単なるノスタルジーに浸るものではありません。不安定で、不確定な「記憶」を客観的にとらえ、欠落することも、連続しないことも冷静に見つめながら作品化する塔尾の初個展をギャラリーにてご覧いただければ幸いです。

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