山口幸士+江﨑文武 『Reflection / Reverb』展 curated by 山本憲資

Jun 28 — Jul 27, 2024

Presented by MAHO KUBOTA GALLERY Past
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MAHO KUBOTA GALLERY は 、ゲストキュレーターに山本憲資(SML)を迎え、6月28日より、山口幸士+江﨑文武『Reflection / Reverb』展を開催いたします。山口幸士の、景色を、光を捉えたペインティング1枚ごとに、江﨑文武がその風景からインスピレーションを受けて、楽曲を制作し絵画と音楽が一体と成ったインスタレーションが実現しました。会場ではキャンバスと譜面を並べて展示し、自動演奏のピアノがその空間で曲々を奏でます。

以下、キュレーターの山本憲資のコメントです。

2人の世界観は元々通じ合うところがあるだろうなとは思っていていたのですが、以前に(江﨑)文武くんのアルバムのアートワークを山口(幸士)さんにお願いできないか、という話があったものの、そのときはうまくタイミングが合わず実現に至らずでした。
昨年、文武くんと一緒に山口さんの個展を訪れた際に、ペインティングを実際に目にして改めて感銘を受けた彼が「自分のアルバムのジャケットを描いていただくのではなくて、むしろこの絵に僕が曲をつけたいなぁ」とポロッとこぼしていたのが印象深く、今回 MAHO KUBOTA GALLERY からキュレーションのお声がけをいただいたときに、そのアプローチをギャラリーでのインスタレーションとして実現できないかと思い、この度の展示に辿り着きました。

『Reflection / Reverb』というタイトルは、皆で話しているときにごく自然発生的に浮かんできたもので、景色という光を反射したような山口幸士の作品に対して、江﨑文武の音楽が共鳴、共振していくというコンセプトを表したものになります。山口さんのペインティングを象徴するワードがReflection、その残響、Reverbとして存在しているものが文武くんの音楽だとも捉えられますし、それぞれの作品が呼応し、響きあう様子を描写した言葉のようにも感じられます。

絵画をテーマにした曲というのは、歴史上にも多数存在していると思うのですが、あるテーマを軸とした一連の絵画1枚ずつにサウンドトラックのように曲をつけていくというコンセプトの展示にはこれまで僕は出会ったことがなく、創作者として尊敬している2人とともに今回の企画に取り組めていることに、静かに熱く興奮しています。初夏の外苑前で織り成される2人が紡ぐ世界観に満ちた空間をぜひ実際に体感してみていただけたら幸甚です。

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