Saki Kitamura "Peek-a-boo"

Jul 18 — Aug 11, 2025

Presented by LOWW In coming
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このたびLOWWでは北村早紀の個展「Peek-a-boo」を開催いたします。

「いないいなばあ」と題された当展覧会は、心理学者ジャン・ピアジェの「感覚運動期」における子どもが学ぶ概念「物の永続性」の発達に関係し、認識における「在」と「不在」、「目の前から見えなくなったものでも、存在し続けている」と理解できる能力を指し、出現の驚きから次第に再会への期待を想起させます。

北村は、人間が含む生命の営みの歴史を辿りつつ、文明的な記録装置として出現した写真、そして記録されたプリントに映る記憶を、自らが撮影した写真と合成し木版画を合わせながら、新たな世界を立ち上げようとしています。それは種としての生命の営みと、複製物から生まれたストーリーに新たな存在=「物の永続性」との新たな出会いを期待しているように思えます。ぜひ、北村早紀の試みに触れる機会となれば幸いです。

会期:
2025年7月18日 ~ 8月11日
OPEN 12:00 - 20:00
CLOSED : 火曜日/水曜日/木曜日

出展作家名: 北村 早紀(Saki Kitamura)
1989年長崎県生まれ。
主に人物や山の風景をモチーフに、版表現をルーツとする平面作品を制作。
近年は古写真に映る社会的な記号を失った被写体を「無重力的人物像」として着目し、自身が撮影した山中・山上での写真とを合成し、さらにその上に「不在の存在」として木版表現を重ねることで、生命が持つ教会の曖昧さや相対相、時間や存在のゆらぎに意識を置く表現を試みている。

VENUE

NOTES

OPEN 12:00 - 20:00 / CLOSED: Tuesday, Wednesday and Thursday
OPENING RECEPTION: 19th July 6PM - 8PM

ORGANIZERS

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