中澤瑞季 “Once Upon a Time”

Feb 21 — Mar 22, 2025

Presented by AISHO Tokyo Past
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この度アイショウ・東京では中澤瑞季による個展「Once Upon a Time」を 2 月 21日(金)から 3 月 22 日(土)の期間で開催します。中澤は当ギャラリーでは初めての展覧会になります。また 3 月 6 日から始まるアートフェア東京(東京国際フォーラム)でも同時に関連作品を発表いたします。

中澤瑞季は 1995 年神奈川県生まれ。2024 年東京藝術大学大学院博士後期課程彫刻研究領域修了後、現在は埼玉を拠点に活動しています。中澤はこれまで主に身体をモチーフとした木彫作品を制作してきました。木材が主な素材ですが、その他にも人工毛や生地など、身体に関わりの深い素材を巧みに組み合わせることで独自の表現を獲得しています。近年の作品ではその独自の表現技法に加え、二次元の物語をさまざまな角度から分解し再構築しながら三次元の彫刻に落とし込むキュビズムのような手法を使いながら世界の童話、神話や宗教などの物語が持つ不確実性と自身の抽象的な思考や感情のあいまいさを視覚化しています。

「Once Upon a Time」と題された本展覧会では、おとぎばなしに登場する人物やアイテムがテーマに選ばれ、それらが身体のイメージと重ね合わされた彫刻作品が発表されます。おとぎばなしにある「むかしむかし、あるところに」という本展タイトルにもなっている世界共通の決まり文句は、特定の時代や場所に縛られず、物語を特殊な時間と空間としてあつかっています。中澤はこれらの物語に出てくるモチーフを自身の彫刻に重ねることで生み出される新たな時間と空間に関心があるといいます。中澤の作品からは、表面的には大小無数にあるさまざまな物語が断片的に切り取られて再構築を繰り返しながら紡がれていく現代の社会構造が見て取れるかもしれませんが、と同時にその内部にある精巧かつ粗い表現に人間本来の持つ豊かな魅力が感じられるのです。

初日になる 2 月 21 日(金)5-7pm の間において作家を囲んでレセプションパーティーを開催いたします。皆様お誘いの上ぜひお越しください

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