クラウディア・カヴィーゼル 個展 「Colour x Culture x Craft」

Jun 26, 2024 — Exhibition: Solo
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CLEAR GALLERY TOKYOは、スイスを代表するテキスタイルデザイナーの一人でありアーティストのクラウディア・カヴィーゼル個展「Colour x Culture x Craft」を開催いたします。

この度カヴィーゼルは、スイスの文化・芸術振興を目的とし才能あるアーティストに授与される奨学金により3ヶ月間の日本滞在が実現しました。本展では、滞在中に得た日本からの影響、つながり、工芸、色彩をパノラマ的に捉え、その記録と滞在中に制作した作品を展示いたします。
自然や人々の営みの中にある何気ない日常の景色から、カヴィーゼルによって慈しむように手に取られた色の数々は、鮮やかに布や紙、陶器の上に顕れます。国や言語を超えて繋がる精神性や美しさを本展を通してご覧いただけたら幸いです。

スイスのデザイナー クラウディア・カヴィーゼルにとって、日本とはカラフルでクリエイティブなクラフトマンシップへの旅である。
多分野で活動をするカヴィーゼルは、色彩、パターン、場所、人々への直感的な愛情を表現するために、しばしば国際的なコラボレーションを行ってきました。彼女の数十年にわたる活動は、視覚言語、素材、色彩に対する彼女の独自のアプローチを中心に展開しています。彼女は写真を、観察したものを捉えるためのスケッチブックや備忘録として使用しており、それらは水彩画や陶器のスリップなどのメディアを通して解釈され、テキスタイル、タペストリー、陶磁器、パブリックアートとして実現されるデザインへと発展する可能性を秘めています。
今回の3ヶ月間にわたる日本滞在は、クラウディア・カヴィーゼルの卓越した活動により、スイスのアトリエ・フレックス奨学金を授与され実現しました。彼女は日本で探求と吸収を行い、お互いに謙虚にそして自然への敬意を持って協力しながら仕事をする日本特有の職人精神に参加し、学ぶために滞在しています。

2024年6月、CLEAR GALLERY TOKYOは、彼女が滞在中に捉えた日本からの影響、つながり、工芸、色彩のパノラマ展を開催します。さらに、彼女がコラボレーションしたいくつかの工芸プロセスの物理的成果物として提灯や藍染の布などを展示いたします。
「デザインする上で最も美しい方法は現場にあります。」カヴィーゼルは言います。「素材を手にし、生のままの色を使い、専門家と直接協力することで、予想される結果と予想外の結果による連鎖反応が生まれるのです。私は興味をそそられたりインスピレーションを受けたりしたものを観察し、記録し、保存することで、常に頭の中にアーカイブを作っています。同時に写真を撮り、絵を描き、スケッチをして視覚的な記録を残しています。」

カヴィーゼルの色とグラデーションによる半透明のレイヤーは、染司よしおかの5代目当主であり、科学染料を使わず、伝統的な植物染により日本古来の色彩を蘇らせることに生涯を捧げた、日本の染色界の第一人者である吉岡幸雄(1946-2019)とエスプリを共有しています。吉岡氏の著作で「かさね」について述べているものがあります。かさねとは、色を重ねることであり、平安王朝時代のかさね色という日本の色彩文化でもあります。衣裳や調度に使用されていたかさね色は、自然と四季の色彩の変化と密接に関係しています。彼の紅色と玉虫色は、カヴィーゼルのパレットとも共通する色です。「故ふるきを温たずねて新しきを知れば、以て師となるべし」は吉岡氏の信条でしたが、娘の更紗さんは染司よしおかの6代目当主として、父の信条を守りつつ、彼女の想像力を羽ばたかせています。カヴィーゼルもまた日本滞在中、吉岡氏のモットーに基づく精神に寄り添っています。

カヴィーゼルが日本に惹かれるようになったのは、彼女のキャリアのごく初期にさかのぼります。
スイスと日本は、自然と工芸に対する深い尊敬の念を共有しています。スイスで出版された 「What is Craft?” from Matohu」では、様々な分野の日本の職人たちと共に、創造するということの根本的な意味を探っています。彼らの共通認識は、「工芸とは自然界が与えてくれる贈り物から人々が作るものである」ということです。
京都の宇治で400年の歴史を持つ窯元、朝日焼十六世の松林豊斎は、「私」が作るものではなく、「私たち」が作るものだと信じて作品制作を行なっています。この「私ではなく私たち」というシンプルかつ深い信念は、クラウディア・カヴィーゼルも信じているコンセプトのひとつであり、彼女はコラボレーションを通じてこの信念を探求するために来日しました。

クラウディア・カヴィーゼルのクリエイティブな精神はカラフルです。
彼女は、始まりも終わりもない精神の円である禅の円相(えんそう)と調和しています。この魔法のような日本での滞在に精神的な終わりはなく、これからも多くの色鮮やかな物語と共に続いていくでしょう。

クラウディア・カヴィーゼル Claudia Caviezel

スイスを代表するテキスタイルデザイナーの一人であり、多様な素材に精通し国際的に活動をしているインディペンデント・プロダクトデザイナー。彼女のデザインはすべて、手作りとデジタルプロセスを組み合わせた彼女独自のスタイルを表現している。チューリッヒ近郊を拠点として多言語を操るカヴィーゼルは、視覚言語と素材・色彩に対する独自のアプローチによって統一された、学際的なプロジェクトに取り組んでいる。
カヴィーゼルの公共空間でのコラボレーションには、小売店、ホスピタリティ、商業施設、娯楽施設、屋外レジャー施設などがある。テキスタイルやプロダクトのデザインは、オートクチュールファッションからラグ、陶器、リネン、家具まで多岐にわたる。彼女がスイスの名門ラグジュアリーファッションハウスのためにデザインしたプリント、ジャカード、刺繍は、ヴィヴィアン・ウエストウッドのデザインした衣服に使用され、ミシェル・オバマなど著名な女性たちに着用されている。
Swiss Grand Prix of Design 2016 受賞。 Expo 2017 Astanaのスイスパビリオンに作品を提供。2024年1月まで開催されていたチューリッヒデザイン美術館の個展「Claudia Caviezel: Caleidoscope」では、インテリアオブジェから国際的なブランドのオートクチュール、公共空間における大規模のインスタレーションまで、多岐にわたるカヴィーゼルの創作とそのプロセスを総括的に展示し反響を呼ぶ。

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クラウディア・カヴィーゼル 個展 「Colour x Culture x Craft」

Jun 21 — Jul 13, 2024

Presented by CLEAR GALLERY TOKYO 開催終了

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