菅原ありあ 個展「Black Water」

Aug 21, 2024 — Exhibition: Solo
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この度 SAI では、墨絵アーティストの菅原ありあによる個展「Black Water」を、8月23 日(金)から9月8日(日)までの期間開催致します。本展覧会は全て新作で構成される、彼女にとってこれまでで最大規模の展覧会になります。

自身の生活から生まれる感覚を、和紙と墨を用いて表現する菅原ありあ。彼女の独自の制作姿勢は、メディウムに潜在する魅力を最大限に引き出し、作品はこれまで多くのファンを惹きつけてきました。孤立した制作時間の中で、墨の香りや色の広がりの永続性に魅了され、まるで瞑想するかのように自身の中にあるイメージのアウトプットする彼女の作品群。その無二の表現方法は本展にも引き継がれています。

展覧会のタイトル「Black Water」は、彼女が制作活動の中、筆を洗う工程で得たインスピレーションに由来しています。水に溶ける墨の色が柔らかい黒に変化し、辺りを包みこむ。この「暗い水」から生まれる不安や好奇心をテーマに展示される新作群には、その世界で生きる命や物体が繊細に描かれます。

また本展では、これまでとは異なり彼女自身のこれまでのスタイルに加えて、様々なサイズの掛軸や風炉先屏風、巻物など伝統的な様式に作品を落とし込む、新たなプロセスを添加。その新鮮な進化には従来のトラディショナルな様式美の雰囲気とはまた異なる深みが生まれます。

シンプルでありながら、日常から少し離れ落ち着いた空間で構成される「Black Water」は、作品とゆっくり向かい合いながらディテールを楽しめる場所になります。観る者に深い洞察と感動を与えるこの空間に、ぜひ足をお運びください。

作家プロフィール

札幌生まれ。墨絵アーティストで、モデルとしても活動。日本画のようで現代アートのようでもある作風は、アメリカ・アリゾナと日本の二つのルーツを持つ彼女は大自然の影響を得て、自然界を通してコントラストを体現している。美術系の高校に進学し、木炭デッサンを学び、早稲田大学とユニバーシティ・オブ・ブリティッシュコロンビア (UBC) では、植物や動物の生態、大地や岩石の形成、動物の生態、人間の脳の発達など、自然物に関する科学を多く学びながら、様々な創作活動をしてきた。墨汁と時にはブラックマーカーを組み合わせて和紙に描くことを得意とし、別次元・空間のダークシーンを現実と組み合わせて描くのが特徴。
2022 年初個展「ALTER ALIA」so1 gallery
2024 年 ART FAIR TOKYO - GALLERY TARGET 出展

portrait photo credit: Kisshomaru Shimamura

EXHIBITED ARTWORKS

EXHIBITION

菅原ありあ 個展「Black Water」

Aug 23 — Sep 8, 2024

Presented by SAI 開催終了

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