Madeleine Skrzynecka / The quiet archive of touch
Mar 13 — 30, 2026
この度、LOWWではマドリッドを拠点に活動するMadeleine Skrzynecka(マドレーヌ・スクジネツカ)による国内による初の個展を開催致します。
淡い青や、黄色によって描かれる彼女の作品は、メランコリーと対峙し、描かれます。
記憶を辿り、薄れゆくも決して消える事ない存在を様々な題材として描き、また鑑賞者のそれぞれの記憶とも共鳴するかのような作品は、「愛する」ことに対する普遍的な現象をシルエットとして立ち上げます。 不可分なまでに絡み合う憧れと喪失の境界を探求しながらも、「二度と戻らない人生の瞬間かもしれない」という美しい (美しかった)時間は、静かな変容を探求しています。
また今回は、普段あまり観る機会が少ない、ドローイング作品も展示します。
是非ご高覧いただければと思います。
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„Life is a kind of madness that death makes. Long live the dead cause we live in them” - Clarice Lispector
「人生とは死が生み出す一種の狂気である。死者に永遠の命あれ、我々は彼らの中に生きているのだから」―クラリセ・リスペクター
The Quiet Archive of Touch
時間は消えるのではなく、形を変える。その縁を緩め、事実ではなく感覚として戻ってくる。これらの作品は、過去がもはや届かなくとも、決して完全に消え去ることのない、その静かな変容の中で動き続ける。
それらの姿は宙に浮いた瞬間に存在し、過去でも現在でもない。身体を通り抜け、親密さを通り抜け、不在を通り抜けた時間の痕跡として現れる。記憶されるのは出来事ではなく感覚だ──かつて抱きしめ、分かち合った何か
このアーカイブは時を止めようとはしない。ただ耳を傾ける。瞬間が消えゆくときに残るものを集めるのだ。かすかな痕跡、残る温もり、二度と繰り返せないものの美しさを。
ここでいうノスタルジアとは、過去への回帰を渇望する感情ではなく、過ぎ去ったものが今もなお、私たちの感じ方、見方、在り方を形作り続けているという自覚である。
青と黄色は時の言葉で語り合う。黄色は生きた瞬間の温もり、光、親密さ、存在感を抱く。青は過ぎ去った同じ瞬間を、記憶と感情へと柔らげながら運ぶ。一方は即座に、もう一方は振り返りに属する。
それらが共に懐かしさを形作る。過ぎ去ったものへの哀しみではなく、美は形を変えて生き続けるという静かな気づきだ。かつて輝いていたものは、今も深みを増し続ける。過去は消え去るのではなく、色となり、感情となり、私たちの中に沈殿していく。
Madeleine Skrzynecka(マドレーヌ・スクジネツカ)
ポーランド・カトヴィツェ美術大学絵画学部卒業(2019-2024年)。スペイン・バレンシア工科大学にてエラスムス・プログラムに参加。主に絵画を制作する傍ら、映像と写真の分野も探求している。
彼女の作品は現在、クラクフのゾフィア・ワイス・ギャラリーで展示されている。同ギャラリーはヴォイチェフ・ワイス財団の一部であり、クラクフ美術アカデミーの緊密なパートナーである。
2024年にはカトヴィツェのBWA現代美術ギャラリーで開催されたグループ展「(憂鬱な憧憬の図像)」に参加(卒業制作発表展として)。
2025年2月~7月 - マドリード「ローマー・プロジェクト」『ヴァル・ダラン・エディション』 2025年8月/9月 - パリ「ガブリエル・ヴィラ・ギャラリー」夏季企画展「収集すべき現代ヨーロッパ美術」グループ展 2025年8月29日~31日 - ポーランド・ガレリア・ドマンジェ - ドマニツェ城芸術祭関連グループ展。2025年11月20日~12月14日 - マドリード・マテルナ・イ・エレニシア・アートギャラリー - 個展「青の時間の残響」。
今後の個展
2026年3月 - 日本・東京 LOWW
2026年2月2日~8日 - スペイン・ミゲラネス ジャストレジデンス(アーティスト・イン・レジデンス)
2026年3月5日~8日 - スペイン・マドリード JUSTMAD現代アートフェア
VENUE
- URL
- https://www.loww.co.jp/
- 住所
- 〒152-0033 東京都目黒区大岡山1-6-6
- Tel
- 03-6421-1784
- 開館時間
- 12:00 — 20:00
- 休館日
- Tue・Wed・Thu
- 入館料
- 無料