「河口龍夫 - 闇」展
Feb 10 — Mar 7, 2025
[展覧会概要]
YOKOTA TOKYO では「河口龍夫 - 闇」展を開催いたします。
1968年に開催した『DARK』展 (村松画廊、東京)に始まり、河口は「闇」という概念と長年にわたって取り組んできました。”見る”ことも”触る”こともできない闇は、見えざる関係-現象・観念を問う制作を続けてきた作家にとって、重要な意味を持っています。
ギャラリーでは、河口の制作の根幹をなす”時間”や”関係"というテーマを『時間の質 あるいは関係-時間』(2018)、または『関係』(2022)といった継続的な展覧会で取り上げてまいりました。今回は、作家が取り組んできた「闇」に焦点を当て、新作からなる展覧会を行います。
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闇のなかでは、
何も見えないのではない。
闇が見えるのである。
それと引き換えに、
光のなかで見えていたものが見えないだけである。
− 河口龍夫『闇をめぐっての断章』より
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[作家紹介]
河口龍夫(かわぐちたつお)、1940年に神戸市で生まれる。多摩美術大学を1962年卒業。
1965年に「グループ〈位〉」を結成し、注目を集める。初期のグループ活動や絵画制作を経て、「関係」というテーマのもと、半世紀にわたり制作を続けている。およそ全ての事象に存在する「関係」―光と闇、自然現象、個人と社会、歴史と今この瞬間、すべての関係性を、金属、布、木材、紙、自然物といった素材を用い、作品として可視化し、再提示している。「関係」を通して「見えるもの」と「見えないもの」の境界を探ることで、日常では捉えがたい現象や、観念、または存在の意味を私たちに問いかけている。
長年の作家活動の傍ら、筑波大学を始め、数々の大学で教鞭をとり、常に教育活動にも携わってきた。筑波大学芸術系名誉教授。
【主な展覧会・受賞歴・受賞歴】
1970「東京ビエンナーレ1970 人間と物質」東京都美術館 京都市美術館
1989「大地の魔術師」ポンピドゥー・センター/グラン・ダール・ド・ラ・ヴィレット(パリ)
2007「河口龍夫 見えないものと見えるもの」 兵庫県立美術館 名古屋市美術館同時期開催
2008 第15回日本現代藝術振興賞受賞
2009「河口龍夫展 言葉・時間・生命」 東京国立近代美術館
2016 「河口龍夫 時間の位置」川口市立アートギャラリー・アトリア
2017 第58回毎日芸術賞受賞
2018「河口龍夫―ちのこうや―」黒部市美術館 など
VENUE
- URL
- https://yokotatokyo.com/index.html
- 住所
- 〒105-0022 東京都港区海岸1-15-1
- Tel
- 03 3433 4479
- 開館時間
- 11:00 — 17:00
- 休館日
- Sat・Sun・Holiday
- 入館料
- 無料