藤崎 了一 : Dimensional Sculpture

Mar 8 — 22, 2025

Presented by Alpha Contemporary 開催中
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このたび Alpha Contemporary は、『藤崎 了一: Dimensional Sculpture』を 2025 年 3 月 8 日 より 3 月 22 日まで実施する。

藤崎 了一(Japanaese b.1975)は、大自然や枯山水に対峙した時に感じる、空間的な広がりを伴う不思議な感覚を彫刻で表現している。

目の前にある形を通して、そこに繋がる延々と続く宇宙の景観を潜めている自然の風景を、藤崎は自らの身体の感覚を起点として制作する立体彫刻作品や平面作品、そしてそれらのデータを3Dプリンターで出力した作品で表す。

本展では、3次元から別の3次元へ、また2次元へと様々な次元(Dimension)を変え、統合と解体という突発的な出来事によって変容されて行く、美しく迫力ある一連の彫刻の風景を紹介する。

この統合と解体の一連の風景が一つの展示空間で繰り広げられ、大きな枯山水の風景になり、見る者の感覚や知覚を覚ましてくれる。

身体的な直感によって造形される3次元の彫刻は、統一された形へのイメージを持たないそれぞれの面が、繰り返される動きによって偶然に組み合わされ、一つの風景に統合される。身体感覚を自由に使うため、藤崎は、柔らかくありながら形状を保つことのできる意外な素材を使用している。

このような藤崎の3次元の彫刻は、データとしてスキャンされ、大きさや色、そして向きを変えて3Dプリンターで出力される。この出力された彫刻は、元の彫刻から離れ、別の存在としてそこにある。これらの彫刻は、展示会場の壁一面に無造作に、あるいは意図的に飾られ、全体の風景として統合されて現れる不思議な感覚を経験できる。

また、本展では、カッティングシートの裏面のシール面に移った素材の表面の記録による平面作品「Scan」シリーズを展示いたします。

藤崎は、剥がれた素材の表面は、二次元の彫刻だと言う。何もない空間に表面を入れることで、中身の形を作るのが彫刻である。表面を持っているものは、中身があり、彫刻なのである。この「Scan」シリーズは、描くとの意図的な行為による絵画と違って、偶然の蓄積による表面になる。絵画ではないのある。また、その偶然の痕跡たちは、藤崎の3次元の彫刻と同じく、一つの統合された風景として現れる。藤崎の3次元の彫刻と同じく、一つの統合され現れる、新しく拡張された風景を見せてくれる。

藤崎の作品で一貫的に見られる偶然が連なり、組み合わされ、統合と解体を経て、飛躍して行く形の中にある美しさやダイナミックさをぜひ感覚を澄まして体験してほしい。彫刻が再現する宇宙のダイナミックさと美しさを。

VENUE

NOTES

■アーティストトーク
□日程|2025 年 3 月 15 日(土)16 ~ 18時
□予約無しにどなたでもご参加いただけます

ORGANIZERS