坂本鮎人『Combined use』

Feb 14 — Mar 2, 2025

Presented by Gallery Seek 開催中
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私は、これまで「相互作用」をテーマとし、絵画に落とし込みながら考えを深めてきました。
本展では、『Combined use』とタイトルをつけ、よりシンプルに「相互作用」について考えてみる、ということをしています。
大型作品やoil on canvasの作品に加えて、「相互作用」の地続きであるmixed mediaに注目した作品も準備しています。その新しい作品も含めお披露目できるので、見応えがあると思います。

<坂本鮎人 | Ayuto Sakamoto>

2000
福岡県生まれ
2024
ARTIST NEW GATE Gallery Seek賞
ART FAIR ASIA FUKUOKA出品

持病の治療に専念していた頃、毎朝撮られていたレントゲンによって作られるモノクロの淡い濃淡とフィルムの表面についた傷の相互作用に魅了され 、そこから実験的なアナログ写真に興味を持つようになる。
出発点となったレントゲンなどから得たビジュアルアイデアを視覚的に問題解決していくことに夢中になる。そのほとんどが理想通りには実現できないが 、その制作過程で画面上に現れる予期しない絵の具の表情に度々遣過し、それをも受け入れていくことで、制作に新たなサイクルが生まれる。
物理的に存在するものを忠実にアプローチをする自分と、それを遠ざけようと色や質感、絵の焦点をずらしたり半透明の層などの仮想的なものを埋めようとする自分との相互作用により、半抽象的にイメージを形成させている。それが私を魅了しているだけでなく、思い出の断片のような、気分、感覚、認識可能な何かがあり、それを見る視聴者がそれぞれ理解して関連付けられるマーカーにもなっている。

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