北川一成、山本尚志、日野公彦|文字と余白 仮称

Jan 21 — Mar 8, 2025

Presented by Yumiko Chiba Associates 開催終了
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この度、Yumiko Chiba Associatesでは、デザイナーの北川一成、前衛書家の山本尚志、日野公彦の作品を中心に、文字と言葉、余白の関係性を探る展覧会を開催します。

グラフィックデザイナー/アートディレクターである北川は、数々の企業ロゴのデザインなどで知られています。本展では、印刷物のもつ可能性を追求してきた北川のグラフィック作品を展示します。また、文字だけではなく、そこに関連する記号、図形、文字絵などを配置し、また、現代社会における文字のあり方を参照することで先鋭的な書の世界を切り拓く山本と日野の作品をご紹介します。山本と日野の作品は、「書道は言語アートにほかならない」*という認識のもと、自らの身体を用いて筆記する行為をもって、書と芸術との新たな接続可能性を探求するものです。

こうした文字と美術の関係は、1960年代末から1970年代前半にかけて、文字の概念性やグラフィック的な要素を美術に導入してきた高松次郎の作品《日本語の文字》と《英語の単語》にも見られるように60~70年代のコンセプチュアルアートの文脈において、きわめて密接なものでした。

本展は、美術、書、デザインといった異なる領域を超えて、文字と言葉、余白との関係を歴史的に検証し、文字とアートとの関係を示す最前線の実践を紹介します。ぜひご覧ください。

*参考: 山本尚志「展覧会「ニューフレンズ」に寄せて」
https://hiroshima-artscene.com/exhibitions/hino_yamamoto/

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『文字と余白 仮称』

文字は言葉の意味に情緒を持たせて視る者へ伝わる。文字は絵。書き手と読み手の人生体験が視覚や音や意味をからませて情動に響き合う。 文字は絵。そこには忘れてはいけないものが存在しています。 余白です。
余白は透明なので視えない人もいる。視えないからといっても視る者へ感じさせていることは確かだろう。

北川一成

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