生きとし

Nov 8 — 24, 2025

Presented by DIGINNER GALLERY 開催終了
SHARE

DIGINNER GALLERYでは、画家・似顔絵師 笑達の個展を開催いたします。
来年からは海外も見据えて活動の幅を広げていく予定のため、国内で見れる機会が減る可能性もございます。 この貴重な機会をぜひお見逃しなく。
似顔絵師としては、今後も全国津々浦々と活動して参ります。

-
20年以上にわたり似顔絵描きとして活動してきた笑達は、京都での制作を経て、生まれ故郷である和歌山の山間部へと拠点を移した。この移住を機に、彼の作品は「人の肖像」から「土地の記憶」を描く表現へと根本的に変化を遂げている。転機となったのは、ある夜に見た夢であった。山のヌシたちが現れ、相撲を取り、仲間や大地と戯れるその光景は、目覚めた後も彼の心に深く刻まれた。以降、笑達の制作はその夢を起点に、自然と人間の境界を探る行為へと展開していく。彼が用いるのは、土や藍、べんがら、墨、煤といった、生活の延長線上にある素材である。和紙、古布、木片などを支持体とし、ときには描いた作品を土に埋め、水で洗い流すこともある。自然の力に委ねることで、時間や風、光、雨といった現象が画面に痕跡を刻み、やがて有機的な形が浮かび上がる。画面には、光の輪に向かって鳴く鳥、胸の奥で弾ける月、星明かりのもとで抱き合う人々、太陽に手を合わせる姿など、詩的で象徴的な風景が描かれる。それらは、自然のエネルギーと人間の感情が交錯する世界を映し出している。笑達の制作は、明確な形を追うものではない。日々の生活の中で聴こえる風の音、動物の声、光と闇の往来といった感覚を通じ、夢と現実、自然と自己との対話を続けている。その行為は、人間が本来有していた「生きることと創造することの一致」を呼び覚ます、原初的な表現の実践と言えるだろう。

ARTISTS

  • 笑達

VENUE

ORGANIZERS

SUPPORT