Takuro Tamura

Artist
Japanese, b. 1989

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BIO

田村琢郎は1989年大阪生まれ。2016年に京都芸術大学(旧、京都造形芸術大学)を卒業したのち、名和晃平率いるアーティスト集団SANDWICHでアシスタントをしながら制作を続けていました。バンクシーと名和晃平に影響を受けたという田村は、物事を俯瞰して捉え、もともとあった文脈から切り離して提示します。そうすることで物の在り方を見直し、そこに強いメッセージを加えていきます。
たとえば「Lovers」のシリーズで作家は、カーブミラーをからませるというたったそれだけで、離れがたい恋人たちとして擬人化しています。田村は、それらを交差点という見慣れた場所(文脈)から切り離し、新たな存在意義を与えます。ミラーには相手のミラーが入れ子のように映り込み、カーブミラーは本来の役割である‘死角からの危険を映すこと’を完全に放棄しています。観る者はミラー部分がまるで顔として感じられる不思議さ、面白さを感じるのではないでしょうか。実はカーブミラーが交差点に存在していたときにも、すでに擬人的要素を内包していたことを田村は見抜き、作品として昇華させたのです。
このように場所を置き替えたり、別の要素を取り込んだりすることで文脈の差し替えを行い、そこで見えてくる新しい意味、隠されていた意味を取り出す田村琢郎。これまでに「5W<1H」MAKI Gallery(東京、2021年)、「OUT SIDE」y gion(京都、2018年)などで個展を開催しているほか、大阪や東京、京都でグループ展に参加しています。また、2019年にはスターバックス京都バルで「Sphere asphalt φ1200」を、2020年にはシークエンス ミヤシタパークにて「Lovers#4」を発表しています。

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